4 Jahre – wie wachsen die Kinder nach der Katastrophe auf

4 Jahre nach dem Erdbeben – noch immer leben gut 210.000 Menschen unter sehr beengten Verhältnissen in Notunterkünften. Kinderpsychologen sind rar, alles lastet auf den Schultern der Lehrer. Viele Lehrer sind ausgebrannt. Die Kinder zeigen vermehrt Agressivität, Nägel- und Bleistiftkauen. Es gibt nicht genügend Platz zum Lernen und zum Spielen.

震災4年 子どもたちの心に何が

3月6日 22時00分

成田大輔記者・村石多佳子記者

東日本大震災の発生から4年。
仮設住宅などで避難生活を余儀なくされている人はことし2月の時点でおよそ23万人に上り、住まいや仕事を失って将来の見通しを持てずにいる人も少なくありません。
この4年、そうした厳しい環境で生きてきた子どもたちに、新たな心の異変が表れ始めていることが分かりました。
社会部の成田大輔記者、報道局の村石多佳子記者が解説します。

心が折れていく子どもたち

宮城県石巻市に住む小学3年生の達也くん(仮名)は自宅を津波で流され、3年余りにわたって仮設住宅で暮らしています。

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もともとは穏やかな性格でしたが、母親によると、去年から変化が見え始めました。
自分の手をかんで傷つけるようになったほか、鉛筆もボロボロになるまでかんでしまうようになったのです。母親には「イライラするから、かむんだ」と話すといいます。

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イライラの原因について母親は、避難生活が長引く中で達也くんが孤独感を募らせているのではないかと考えています。
というのも、達也くんは仮設住宅の周囲に一緒に遊ぶ友達がほとんどいないのです。
達也くんは仮設住宅から車で30分ほど離れた学校に通っています。震災前に住んでいた地区にある学校です。
すぐに仮設住宅を出て地元に戻れると考え、幼い頃からの友達がいる学校を選びましたが、災害公営住宅の建設が思うように進まず戻れる見通しは立っていません。
仮設住宅には、達也くんと同じ学校に通っている子どもはおらず、仲のよかった友だちも自宅が再建されて引っ越していきました。
達也くんは学校から帰ってくると1人でゲームをしたりサッカーボールを蹴ったりして遊んでいます。
母親は、「仮設住宅での生活が負担になっていると思うのでかわいそうです」と話していました。

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“子どもの心に変化”学校も感じる

こうした子どもたちの変化。被災地の学校でも把握されています。
NHKはことし1月から2月にかけて岩手、宮城、福島の沿岸部の市町村にある公立小中学校、710校を対象にアンケートを行い、75%に当たる531校から回答を得ました。

震災の前と比べて、子どもたちの心の状態に変化が見られるか尋ねたところ、「大いに変化がみられる」と「どちらかというと変化がみられる」が合わせて33%を占めました。
「変化がみられる」と答えた学校に、どのような変化か複数回答で尋ねると「気持ちの浮き沈みが激しい」が最も多く43%、「落ち着きがない」が37%、「保健室に来る子どもが増えた」が18%、「暴力的な言動が目立つ」が16%でした。

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専門的な心のケアを受けている子どもは3県で2500人余りに上り、震災が影響しているとみられる不登校の子どもが少なくとも153人いることも分かりました。

“疲れさせたくない”親への気遣い

学校へのアンケートでは子どもたちの心に家庭環境が影響していると考えられていることも、浮かび上がってきました。
子どもたちの心の変化の要因を尋ねたところ「親の別居や失業など家庭環境の変化」が最も多く46%に上ったのです。

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取材を進めるなかで、親への気遣いからストレスをため込んでいるとみられる子どもと出会いました。
いわき市の仮設住宅で暮らす小学4年生の徹くん(仮名)は原発事故の影響で福島県双葉町から避難しています。
徹くんの母親は震災前に離婚し、郵便局で働きながら徹くんを育ててきましたが仕事と住まいを一度に失って預金を取り崩しながら生活しています。
仕事はまだ見つかっておらず、「不安になると無性に涙が出て、夜、1人で泣くこともある」と言います。

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そうした母親の悩みを徹くんは敏感に感じ取っていました。
生活が苦しくなってきていることも知っていて、学校であった嫌なことは母親には話さないと言います。
その理由を尋ねると、「お母さんに迷惑をかけたくないから。疲れさせたくないから」とつぶやきました。

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徹くんは最近、夜中に目が覚めて眠れなくなることがあり生活が不規則になりました。
この半年余りで体重は10キロ増加。睡眠不足で勉強にも集中できなくなってきています。

家庭を支えて子どもを救う

こうしたなか被災地では、家庭を支えることで子どもたちを救おうという取り組みが進められています。
例えば宮城県では教育や福祉の専門的な知識を持った「スクールソーシャルワーカー」の活用に力を入れています。
復興予算を使って震災前より3倍に増員しました。
スクールソーシャルワーカーはまず、依頼を受けた学校を訪問して、教師から問題がある子どもたちの状況について聞き取ります。
そのうえで、子どもの保護者と面談して家庭が抱えている問題を把握し、病院や児童相談所など地域の専門機関と連携して必要な支援を行います。

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「宮城県スクールソーシャルワーカー運営協議会」の阿部正孝さんは「両親が揺れているところに子どもたちの揺れはつきまとう。震災の影響を受けた生活の基盤をもう一度回復させることが、子どもたちの元気回復の大きな要素になると思う」と活動の意義を話していました。

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スクールソーシャルワーカーの支援によって、子どもの抱える問題が改善に向かったケースがあります。
気仙沼市の沿岸地域に住む40代の母親は去年、小学4年生の長女が不登校になったのをきっかけにスクールソーシャルワーカーの支援を受け始めました。
母親は、津波で夫婦ともに職場が流されて仕事を失いました。
先行きの見えない生活への不安からふさぎ込むようになり、長女を叱ることが増えていったといいます。
スクールソーシャルワーカーは親子との話し合いを重ね、まずは長女を不登校の子どもを支援する教室につなぐとともに、母親の不安を取り除くために面談を繰り返しました。

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この中で、母親は次第に自分自身を客観的に見ることができるようになっていきました。
母親は、長女が不登校になったことについて、「私自身がいちばんパニックを起こしていた。自分がいっぱいいっぱいで娘が抱えていた不安に気づいてあげることができなかったことが大きな原因だと思う」と振り返りました。
スクールソーシャルワーカーから長女との接し方のアドバイスを受けた母親は、子どもの話に耳を傾けることを心がけるようになりました。
母親の態度が変化したことで、長女は次第に「きょうはこんなことができた」といった話を自分からするようになり、今、少しずつ学校に通い始めています。
母親は「1人では考えがまとまらないことがあるので、アドバイスをくれたり助けてくれたりするスクールソーシャルワーカーはとても必要な存在です」と話していました。

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スクールソーシャルワーカーのニーズは、被災地で高まりを見せています。
ただ、宮城県の場合、復興予算で今の体制が支えられており、集中復興期間とされている5年が過ぎたあとも同じ規模で事業が続けられるかどうかは見通しが立っていません。
このため、スクールソーシャルワーカーや学校現場からは不安の声も聞かれました。

震災4年これからも

震災そのもののショックに加え、長引く避難生活のストレスや家庭環境の変化といった不安要素を抱えて生きる被災地の子どもたち。
専門家は幼い子どもなら抱きしめること、思春期ならばしっかり話を聞くことが、子どもたちの心を安定させる鍵になると話していました。

これまで経験したことがない規模の今回の震災は、今後も子どもたちの心にどんな影響を及ぼすか分かりません。
私たちが被災地の現状から目をそらさないこと、そして息の長い支援が求められています。

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