あの日から5年 被災各地で悼み、祈る
川村直子 日吉健吾 西畑志朗
2016年3月10日20時54分
岩手県大槌町で10日、幼い頃に遊んだ海岸で慰霊のトランペットを吹く臺(だい)隆裕さん(21)。高校1年生の時に被災し、震災の記憶を音楽で伝えようと、東京でトランペッターになった。
「5年間たってもまだ見つけられず海に眠る人たちは、どれだけ寒くて寂しいかと思う。少しでも温かな気持ちになってもらえたら、と吹きました」。町では今も400人以上が行方不明のまま。臺さんは11日、町で無料コンサートを開く。(川村直子)
東日本大震災から5年を目前にした10日、東北沿岸部の各地では、行方不明者の捜索や追悼の催しがあった。献花台や墓地では、亡き人を悼み、手を合わせる姿も見られた。この日の被災地の様子を写真と文で紹介します。
◇
岩手県大槌町で10日、幼い頃に遊んだ海岸で慰霊のトランペットを吹く臺(だい)隆裕さん(21)。高校1年生の時に被災し、震災の記憶を音楽で伝えようと、東京でトランペッターになった。
「5年間たってもまだ見つけられず海に眠る人たちは、どれだけ寒くて寂しいかと思う。少しでも温かな気持ちになってもらえたら、と吹きました」。町では今も400人以上が行方不明のまま。臺さんは11日、町で無料コンサートを開く。(川村直子)