Sou Fujimoto hat das neue Kulturzentrum in Ishinomaki geplant

石巻市(仮称)複合文化施設 基本設計まとまる

大ホールやや縮小し1250席 8月2日夜 市民説明会

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 7月26日(水) 15時32分 配信

全景(南側)パース図

 石巻市は25日、平成32年度の完成を目指し開成地区に整備する(仮称)複合文化施設の基本設計を明らかにした。整備費用を考慮して基本計画よりも全体的に規模をやや縮小し、1300席程度としていた大ホールは50席減の1250席。市民の団体から規模拡大が要望されていた小ホールは、基本計画通りの300席とし、最大400席の確保は見送った。市は8月2日午後6時から、市役所で市民への概要説明会(申込不要)を開く。

複合文化施設は解体された市民会館と文化センターの代替として、大小ホールと生涯学習機能、博物館機能を備える。基本設計業務はプロポーザルにより藤本壮介建築設計事務所=東京都新宿区=が受託し、市民説明会やワークショップを踏まえて先月末にまとめた。

横長の2万2322平方メートルの敷地に、蔵が並ぶ昭和初期の市中心部をイメージした建物を整備する。建物は鉄骨造と鉄骨鉄筋コンクリート造で、建築延床面積は基本計画から98平方メートル減の1万3182平方メートル。

おおまかな施設の並びや外観は基本計画と同じで、1階は東側から大ホール、楽屋、小ホール、市民ギャラリー、常設展示室などの博物館エリア。建物の前面にエントランスエリアを横長に配し、アトリエや研修室などを分散して置く。2階は大会議室、収蔵庫などで、使い勝手を考慮して配置などを調整した。

大ホールは1階802席、2階が桟敷席、バルコニー席で448席の計画。座席数は市民会館(1362席)より減るが、狭かった座席間隔は標準的な仕様になる。音響を重視するほか、舞台には奈落から演者などを押し上げる小迫りを設置。中ホールとして使用しても空席が目立たないよう、今後の実施設計で仕切りなどの工夫を施す。

小ホールは移動観覧席200席と積み重ねが出できるイス100席の収容規模で、平面としての利用も可能。博物館エリアは文化センターの1、5倍の面積を確保した。

小ホールのロビー

小ホールのロビー

基本設計は市民代表などの復興推進会議で示された。市は今後、実施設計を発注し、建設用地にある仮設住宅の集約を図りながら来年秋の着工に向ける。総事業費は約130億円の見込み。